経営者は、多くの人とやり取りをする機会があります。顧客、取引先、従業員等々。そんな中でどのようなコミュニケーションが求められるのでしょうか。ここでは、経営者に必要なコミュニケーション能力についてまとめています。
経営者になると、自社の特徴や事業の内容について、他の人にアピールする場面が多くあります。そこでプレゼン能力が必要になってきます。限られた時間の中で、自社の商品・サービスについていかにアピールできるかが重要になってくるのです。しかし中にはプレゼンが苦手という人も多くいるかと思います。プレゼンは、事前準備がとにかく重要です。事前にどのような話をするかをしっかりとまとめておき、何度もリハーサルをすることで、プレゼン能力は必ず向上します。プレゼンに抵抗があるという人は、日ごろから練習をしておくことで、いざとなったときにしっかりと説明することができ、伝えたいことが伝えられるようになるでしょう。
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これは経営者に限らず、ビジネスパーソン全般に必要なスキルとも言えますが、相手の話をしっかりと聞く力、いわゆるヒアリングスキルも求められます。経営者の中には、ついつい自分の話したいことばかり話してしまうタイプの人も多く見受けられます。しかし顧客や従業員等、相手の話をしっかりと聞き、相手のニーズを汲み取ることも重要です。いつも一方的に話していると、「この人は自分の話しかしない人だな」と思われてしまい、離れていってしまう人も出てくるでしょう。一方的に話すタイプの人は、自分に絶対的な自信がある人に多い傾向があります。そうした癖があるという自覚をお持ちの人は、相手の話を「聞く」ということを常に意識して会話をするといいでしょう。
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経営者は、初対面の人と話す機会が多いものです。そのときに、終始無言になってしまっては、人間関係を構築しづらくなります。そこで、雑談ができるスキルも必要となります。「雑談は苦手だ」と思う人もいるかと思いますが、必ずしもおもしろいことを言って相手を笑わす必要はありません。天気や最近のニュースといった身近なテーマの話題を出したり、相手の出身地や趣味について質問してみたり、そのパターンは無数にあると言えます。様々なパターンを身に着けることで、相手との心理的な距離を近づけられるようにしましょう。
[おすすめの研修]初対面の人とのコミュニケーション研修
経営をしていると、相手と交渉する場面は多く出てきます。顧客との商談、取引先との価格交渉、採用活動における面接もその一つになり得えます。そこで問われてくるのが経営者の交渉力です。こうした交渉の場面において、自分の意見や考えばかりを主張していては、良い交渉にはなりません。場合によっては、交渉決裂ということにもなりかねません。大切なのは、相手の立場に立って考え、自分と相手の双方にとってのメリットが最大化されるような落としどころを見つけ、到達させることにより、WIN-WINの関係を構築することなのです。
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従業員を抱えていたり、取引先とのやり取りが多い場合には、相手を褒めるというスキルも必要になります。人は誰しも褒められるとうれしく感じるものです。とりわけ経営者から褒められることで、「自分は認められた」という自己肯定感を感じやすくなり、モチベーションアップに繋がるものです。「褒めるのが苦手」という人もいるかと思いますが、褒めて相手のやる気を向上させることは、業績アップや社員の離職防止にも繋がるものです。苦手と言って避けるのではなく、経営者として必要不可欠な行動と考え、日ごろから意識すると良いと言えます。
何事にもアメと鞭の使い分けが重要ですが、褒めることを「アメ」とするならば、叱ることは「鞭」に当たります。従業員が間違った行動をとったとき、やるべき事を怠ったとき等、ときにはきちんと叱ることが必要です。褒めること同様に「叱るのが苦手」という声も多く聞かれますが、叱るべきときにはきちんと叱らなければなりません。これを怠ってしまうと、本人のためにならないだけでなく、全体の士気が下がり、組織にとっても悪影響を与えてしまう場合もあります。そのため褒めることと叱ることの両方を行うことが不可欠なのです。なお「叱る」と「怒る」は異なります。「怒る」とは、感情的に怒りの気持ちを相手にぶつけてしまうことです。相手のためを思い「叱る」こととは異なります。このあたりをしっかりと認識し、上手に「叱る」ことができるようになりましょう。
[おすすめの研修]部下とのコミュニケーション研修
社長自らが、全社員にメールを送ったりする機会もあるかと思います。そんなときのために「書く力」も必要になります。人前で話すのは得意という人の中にも、文章にするのは苦手という人は多くいます。しかし状況によっては、直接伝えることが難しかったり、文章にして発信しなければならない場面もあります。そんなときにどのような文章を書くかで、相手への伝わり方は大きく変わります。書き方を間違えると、こちらが伝えたいことがねじ曲がって伝わってしまい、大きな誤解を与え、相手から不信感を抱かれてしまう恐れもあります。しかし逆に文章次第で、相手の気持ちを良い方向に動かすことができる場合もあります。文章力にはセンスも必要ですが、努力して変えられる部分もあります。書いた文章をそのまま送るのではなく、相手の気持ちに立って何度も読み返し、修正を行うことで、相手に伝わる文章が書けるようになっていきます。
以上、経営者に求められるコミュニケーション能力についてまとめてみました。こうした一つ一つのスキルを磨いていくことで、自身の経営者としてのスキルもアップしていくはずです。
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そしてこうしたスキルを身に着けるためには、他の経営者から学ぶことも大切です。部下との人間関係で悩んでいるとき、大事な商談での交渉がうまくいかないとき、紹介案件をなかなか獲得できないとき等々、他の経営者のやり方が参考になるかもしれません。そして他の経営者から何かを学ぶためには、そうした人との人脈を構築し、直接話を聞くことが近道と言えます。
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