経営者が疲れたと感じるとき

 

経営をしている中で「疲れた」と感じることは多いかと思います。どんな状況であろうとも、会社を存続させ、従業員を雇用し続けなければならないプレッシャーは、経営者でないとなかなか理解できないものかもしれません。ここでは、経営者がどんなときに「疲れた」と感じるか、実際に多くの経営者に聞いてみた内容を元にまとめてみました。

 

売上が思うように上がらないとき

 

順調に売上が上がっているときは良いのですが、そういった状況ばかりが続くわけではありません。景気の悪化、災害等による外的要因や、従業員の退職、大型案件の失注等の内的要因により、売上が思うように上がらないこともあるでしょう。こうした状況が長く続き、改善されない場合に「疲れた」と感じる人が多いようです。なんらかの手を打って売上拡大が達成されれば良いのですが、ときに「その後への投資期間」と考え、目の前のことを地道に行うことも必要かもしれません。

 

社員に思いが伝わらないとき

 

社長としては「こうしたい」という思いがあっても、必ずしも従業員に伝わるわけではありません。社員を集めて直接話をしたり、メールを送ったり、幹部を通して伝えさせたり・・・。あの手この手を尽くしても、思うように伝わらないこともあるでしょう。そんな状況であると、精神的にもきつくなってきます。こんなときは、自分の思いを理解し、かみ砕いて部下に伝えてくれるような側近がいてくれると良いですね。

 

優秀な社員が辞めることになったとき

 

 会社の中心的な人物や、今後の会社を背負っていけるような有能な社員が辞めることになったときには、疲れがどっと出てしまうものです。場合によっては、その後の経営計画や営業戦略、人事戦略等まで見直さなければならないこともあります。こうした事態を極力防ぐためにも、日ごろより従業員が働きやすい環境を作ったり、ふだんからできるだけコミュニケーションを取り、こうしたサインに気づくようにすることも必要と言えます。とは言え毎日忙しい社長業。簡単にできることではありません。だからこそ経営者はなかなか気が休まらないのかもしれませんね。

 

休みなく働いているとき

 

経営者は忙しいものです。トラブルが発生したり、従業員が充分に確保できなかったりすると、経営者はなかなか休めないものです。特に創業期は休みなく働いたという人も多いかと思います。毎日早朝から深夜まで働き、休日もまともに休めないとなると、心身ともに疲れてしまいますね。手作業で行っている業務をシステム化することや、従業員を雇用したり、業務委託で依頼したりするなど、できるだけ自身の負担を軽減させていく必要があるでしょう。

 

知識のインプットが必要なとき

 

経営者は様々な知識を有する必要があります。財務、会計、法律、IT等々。会社員であれば他の社員に頼ることもできても、経営者は自分自身が学ばなければならないこともあります。自身が苦手と思うような内容を理解し、覚えなければならない場面では、ちょっとしたストレスを感じることもあるでしょう。自分自身が理解すべきことと、社員や専門家等に相談できることを、うまく棲み分ける必要があります。

 

決断しなければならないとき

 

経営者は、日々様々なことで決断を迫られます。事業を継続するか撤退するか、何人採用をするかといった大きな決断から、提示価格をいくらにするか、どの業者に委託をするか等、日々発生する小さな決断まで無数に存在します。中には、雇用を維持するか解雇せざるを得ないかといった、厳しい決断を迫られる場面もあるかもしれません。会社員であれば、最終的な判断を上司に仰ぐこともできますが、経営者は、基本的には自分ですべてを判断し、決断しなければなりません。当然そこには責任が伴うため、決断の連続に疲れを感じる人も多いようです。

 

頭から仕事のことが離れないとき

 

帰宅後や休日くらいは仕事のことを忘れてリフレッシュしようと思うものの、ついつい仕事のことを考えてしまうという経営者は多いようです。前向きな気持ちで考えるのであればまだ良いのですが、気が付けばトラブル等の障害になっていることを考えてしまっているという状態は、精神的にも疲れるものです。自分自身で「また仕事のことを考えちゃってるなあ」と気がついたときには、どっと疲れが押し寄せることもあるでしょう。そんなときは意識的に仕事の後を忘れられるような環境を作ることで、気持ちを切り替えることも重要かもしれません。

 

新規事業がうまくいかないとき

 

経営の多角化や更なる業績拡大を目指し、新規事業に挑戦する会社は多いかと思います。しかし新規事業はなかなか成果が出づらいものです。数カ月間に渡り計画を練り、ようやくスタートさせたものの、何カ月経っても一向に軌道に乗らないということもあります。一般的に新規事業の成功確率は決して高くないため、諦めずに続けることも重要ですが、どこかで見切りをつけて、別の事業に注力するということも一つかもしれません。

 

資金調達に苦労するとき

 

キャッシュフローについての悩みは尽きないという経営者も多いかと思います。期待していたように借入ができなかった場合、出資者が見つからない場合等、資金調達が思うようにいかないとき、経営者としては疲れを感じることもあるかと思います。しかし見落としているような資金調達の方法が残されている可能性もあります。公的機関による支援(助成金、補助金等)や、クラウドファンディング等、様々な選択肢を検討することで、必要最低限の資金を確保することができるかもしれません。

 

強力なライバル会社が現れたとき

 

自社の中心事業について、強力なライバル会社が参入してくるというケースもあります。場合によっては、こうしたときのショックは計り知れないこともあります。これまで自社がシェア1位だった商品・サービスについても、一気にそこから転落する恐れもあります。特に大手企業が参入してきた場合には、資本力が比較にならない場合もあり、経営者にとっては困難を極める局面とも言えます。他社に模倣されないようなコアコンピタンス(模倣困難)をいかに確立するかが重要と言えるでしょう。

 

悩みを打ち明けられる相手がいないとき

 

どんなに精神的に疲れていても、誰かに話すことで気持ちが楽になることはあるものです。しかし経営者は孤独なもの。悩みを打ち明けられる相手がいないという人も多いのです。「誰かに話したいのに、話す相手がいない」そんな状況に陥っていることに気づかされたとき、余計に疲れを感じるものかもしれません。経営者の悩みは経営者にしかわからないことも多いもの。日ごろより経営者同士の人脈を作っておくことも重要だと言えます。また一方で、経営者でなくても、経営について詳しい専門家に相談することも一つです。士業やコンサルタント等、経営のプロに話をしてみることで、解決されることがあるかもしれません。

 

経営者同士の人脈を作れる「フォースコミュニティビジネス」

 

前述の通り、話ができる相手がいるだけでも、疲れが吹き飛ぶこともあります。そういった人脈を築きたいという方は、ぜひオンライン異業種交流会「フォースコミュニティビジネス」にご参加ください!フォースコミュニティビジネスでは、経営者にとって有益な人脈作りをテーマとした企画です。経営者仲間だけでなく、フリーランス、士業、副業で専門スキルを提供できる方等、経営者にとってプラスになる関係構築ができるのです。毎月、異業種交流会ビジネスマッチング企画を開催しています。

 

また会社経営者のみを対象とした経営者コミュニティ「フォースコミュニティエグゼクティブ」も今後設立する予定です。疲れを感じている経営者の方は、ぜひご参加ください。何かしらの解決策のヒントが見つかるかもしれませんよ!

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