経営者になるには-起業前にすべきこと-

経営者になるには何が必要なのだろう？どんなことをしたら良いのだろう？今後起業をしたいと思っている人の中には、そのように考える人もいるかと思います。ここでは実際に経営者になった方に、「経営者になるには何をすべきか」「起業前にすべきことはどんなことか」を聞いてみました。経営者になりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

専門知識やスキルを身につける

・何かしらの分野における専門知識やスキルがないと、生き残っていくのは難しい。起業する前に、知識やスキルを身につけておくと良い。（ＩＴ、経営者）
・経営者になってからは勉強する時間があまりないので、その分野における知識は事前に増やしておくと良い。経営をする上で資格自体はそこまで重要とは思わないが、資格の勉強をすることで知識やスキルが向上するため、資格取得のための努力をするのも良いと思う。（教育、経営者）

特定の分野に関する知識やスキルを身につけておくと良いという意見が多く聞かれました。

副業でビジネスを始めておく

・新規事業をうまく成り立たせることは容易ではないので、できれば起業前に副業で事業を開始しておくと良い。「このビジネスモデルは絶対にうまくいく」と思っていても、やってみたら全然うまくいかないということはよくあること。（WEB、経営者）

・自分は会社を設立した当初、売上が一切なく非常に苦労した。数カ月経ってからようやく軌道に乗ったが、会社を作る前に副業で始めておくべきだったと当初は後悔した。早く起業したいという焦る気持ちはあると思うが、ある程度売上が見込める状態にしておくことで、精神的にも安心できる。（輸入販売、経営者）

売上を作る苦労は多くの経営者がしているものです。その苦労を少しでも和らげられるよう、起業前に副業として事業を開始しておくと良いでしょう。

顧客を作っておく

・会社員時代と同じ事業を始めるのであれば、前職の顧客とそのまま取引ができるようになるのが理想。会社によってはこのあたりの制約はあると思うが、交渉をしてそのまま顧客にすることができれば非常に楽になる。（システム、経営者）

・交流会のような場に参加することで、顧客ができる場合もある。そうした営業活動を事前に行っておくと良い。（コンサルティング、経営者）

独立前に顧客を作っておくと良いという声も多く聞かれました。特にBtoBの事業は、最初のアプローチから顧客になるまでに時間がかかりやすいもの。事前に顧客を増やす活動ができると良いですね。

貯金をしておく

・万が一業績が悪化した場合に備えて、少しでも貯金をしておいた方が良い。（人材派遣、経営者）

・サラリーマン時代は当たり前のように毎月給料が入ってきたが、経営者になるとそうではなくなる。売上が思うように立たず、自身の給料さえ払えないとなると精神的に追い詰められるため、貯金は多ければ多いほど良い。最悪無給でも１年間くらいは暮らせるだけの貯金があると、気持ちに余裕ができると思う。（イベント、経営者）

毎月安定した給料がもらえるかどうか、会社員と経営者の最も大きな違いと言えるかもしれません。万一の場合に備えて貯金をしておくと良いという声も多く聞かれました。