福岡と博多の違いは何か、ご存じでしょうか?福岡に住んでいる人ならもちろんわかると思いますが、九州に縁のない人にとってはあまり知られていなかったりします。ここではそんな福岡と博多の違いについてご説明します。
関東から福岡市に転勤になるというケースは多くの会社であるものです。
そうなんです。本当は、福岡=博多では決してありません。
福岡市の中には博多区という区が存在します(他にも東区、中央区、南区、西区、城南区、早良区があります)。そうなのです。博多区は福岡市の中の一つの区に過ぎません。そのため「福岡県福岡市博多区○○〜」という住所が存在します。
しかし福岡市最大の繁華街は天神という街であり、この場所は福岡市中央区にあります。(住所で言うと福岡県福岡市中央区天神○丁目〜)「福岡市に転勤になった」からといって、必ずしも「博多区に転勤になった」わけではないのです。そのため上記のケースのようなケースが生じる場合があるのですね。
それではなぜこの「博多」という地名が全国に知れ渡っているのでしょうか?
理由はいくつかあるかもしれませんが、新幹線の停車駅が博多駅であることが、その理由の一つかもしれません。福岡市内の駅で新幹線が停車するのはこの博多駅のみ。他県から電車で福岡に行こうとすればたいてい博多駅を経由することになるため、博多という地名の知名度が高いのかもしれません。
福岡県のもう一つの政令市である北九州市。北九州市と福岡市は特急で1時間近くかかるほど離れた場所にありますが、北九州市民の中には福岡市のことを「福岡」と呼ぶ人が多くいます。北九州市民から「この前福岡に行ったんだ」というセリフを聞くと、「自分も福岡(県)に住んでるくせに!」と思う人もいるかもしれませんが、「福岡(市)に行った」という意味合いで話すことが多いようです。
以上のように、福岡と博多の違いをご説明しました。福岡に引っ越してきたばかりの人は、このあたりを混同して使用しているケースがよくあります。そうすると、相手から「この人は福岡の人じゃないんだなあ」と思われてしまう可能性があります。違いをしっかりと理解して、使い分けるようにしましょう!