「優秀な社員には、自分の仕事のやり方を他の社員に伝えてほしい」そう経営者や管理職の方は多いのではないでしょうか。しかし優秀な方の多くは、ふだん感覚的に仕事をしているため、自身が日頃やっていることを体系立てて教えることが苦手だったりします。そういった人材は、いわゆる「体系立てる力」が身についていないのです。しかし技能伝承という観点では、仕事の仕方を体系立てることは不可欠です。この研修では、どのようにして物事を体系立てるのかを学んでいただきます。
「体系立てる」とはどういうことか、体系化することのメリットを認識した上で、自分なりの仕事の法則を作ったり、物事を体系立てられるようになっていただきます。研修の中でコツを掴めるように、受講者一人一人が実際に抱える仕事を題材として、演習に取り組んでいただきます。
Ⅰ.体系立てることの重要性
研修の冒頭では、体系立てることの意味・重要性を理解していただきます。なぜ体系立てることが必要なのかをきちんと理解しないままでは、研修を受講する意欲は薄れてしまいます。必要性をしっかりと認識することで、自分事として捉えることができるため、研修効果の向上が見込めるのです。
Ⅱ.仕事の法則を作る
世の中にあるビジネス本や、インターネット上の記事や動画でも、仕事をする上でのコツ・ポイントといったものは多く書かれています。しかしこうした内容は汎用的であるため、必ずしも自分自身の仕事に当てはまるとは限りません。そこで自分自身の経験を元に、他の人でも実践できるような法則を、自ら作ることが必要になります。ここではそんな仕事の法則を作るための手順を学び、実際に法則を作っていただきます。
Ⅲ.物事を体系立てる
相手に何かを伝えたり教えたりする際に、その内容がきちんと体系立てられていないと、相手にしっかりと伝わらない場合があります。それではどのようにして体系立てたら良いのでしょうか。ここではそんな物事を体系立てる際の手順について学んでいただきます。
Ⅳ.体系化演習
体系立てる力を身につけるためには、徹底的に訓練することが重要です。ここでは、研修で学んだ内容の復習として、テーマを設定し、実際に体系化する作業を体感していただきます。グループで話し合いながら取り組むことで、体系化するフローを記憶に定着化させることができます。
Ⅴ.日常で実践すること
研修を受けて、ただ「勉強になったなあ」で終わらせてはいけません。研修で学んだことは、現場で実践しなければ意味がないのです。そのためにも研修の最後に、現場でどのようなことを体系立てるかを考えていただくことで、翌日からの行動に反映されやすくなります。
Ⅰ.体系立てることの重要性
1.体系化された内容と体系化されていない内容の違い
-2つの料金体系を見て、どのような印象を抱くか-[ディスカッション]
2.体系立てられていることのメリット
・理解されやすくなる ・完成度が高くなる ・説得力が上がる ・自分自身でも整理できる
Ⅱ.仕事の法則を作る
1.仕事の法則の例
・プレゼン成功のポイント ・相手との距離の縮め方 ・失敗しがちな資料作成
2.仕事の法則を作る手順
STEP1:テーマを設定する
STEP2:事例を洗い出す
STEP3:共通点を見つける
STEP4:法則にする
-成功体験と失敗体験を元に、うまくいくための法則を作る-[個人ワーク/グループ共有]
Ⅲ.物事を体系立てる
1.体系立てられているものの例
・仕事の手順 ・教育体系 ・料金体系
2.物事を体系立てる手順
STEP1:テーマを設定する
STEP2:要素を洗い出す
STEP3:論理的に整理する
STEP4:視覚的に整理する
-自分の仕事がうまくいくための作業内容を体系立てる-[個人ワーク/グループ共有]
Ⅳ.体系化演習
-「後輩の指導の仕方」について体系立てる-[グループワーク]
Ⅴ.日常で実践すること
-現場でどのようなことを実践するかを考える-[個人ワーク/発表]
企業様に合わせてカスタマイズして実施することも可能です。お気軽にお問合せください。