「早めに提出した方が良いとわかっているにも関わらず、ついつい提出期限ギリギリになってしまった」ほとんどの人は、そのような経験を一度や二度はしたことがあるかと思います。そうなのです、人は必ずしも合理的な判断をするとは限らないのです。このようなことを行動経済学においては限定合理性と言います。一方でこうした人の心理を利用して、相手の行動を促す方法も存在します。その一つがナッジ理論です。ナッジ理論を活用することで、相手が気づかないうちに、一定の方向に誘導することが可能な場合があります。少し小難しく聞こえるかもしれませんが、この研修では、こうしたナッジ理論についてわかりやすくお伝えし、自身の仕事上で活用できるようになっていただきます。
行動経済学・ナッジ理論の基本について学び、フレームワークである「EAST」について理解します。その上で、仕事上でのコミュニケーションや、組織としての施策にいかに活用できるかを知り、実際の仕事上で取り入れるようになることを目指します。【目安:6~7時間】
■研修による効果
・行動経済学・ナッジ理論の基本について理解できる
・ナッジ理論のフレームワーク「EAST」について理解し、活用方法を知ることができる
・ナッジ理論の仕事上での活用方法できるようになる
Ⅰ.行動経済学・ナッジ理論の基本
研修の冒頭では、ふだんあまり聞きなじみのない行動経済学・ナッジ理論の基礎的な考え方について学んでいただきます。その上で、ナッジ理論を活用すると様々なメリットが生じるということを理解していただきます。
Ⅱ.ナッジ理論のフレームワーク「EAST」
ナッジ理論のフレームワークである「EAST」について学んでいただきます。「EAST」とは、Easy(簡単・簡潔)、Attractive(魅力的・印象的)、Social(社会的)、Timely(タイミング)の頭文字を取ったもので、一つひとつについて、身近な例を元に理解していただきます。そして実際に「EAST」を使った文章を作成してみることで、現場ですぐにフレームワークを使えるようになっていただきます。
Ⅲ.ナッジ理論を仕事上のコミュニケーションに活用する
ナッジ理論は、仕事上でのコミュニケーションにも活用できます。上司とのやり取りや後輩や部下に対する指導の場面等、様々なシチュエーションで使うことができるのです。またお客様や取引先等、組織外の人とのコミュニケーションにも活かすことができます。ここでは具体的にどのような場面で活用できるかを学んでいただきます。
Ⅳ.ナッジ理論を組織の施策に活用する
ナッジ理論を取り入れている組織は多くあります。意図的に施策に取り入れている法人、工夫をした結果、ナッジ理論を活用したことになっていたという法人、その背景は様々ですが、実際に効果が出ているケースも多くあります。そして自分達の組織においても、気づかないうちに取り入れていたという場合もあるのです。ここでは他の法人での事例を学びながら、自分達の取り組みについても共有することで、ナッジ理論を活用した施策の引き出しを増やしていただきます。
Ⅴ.ナッジ理論の仕事上での活用
研修の最後には、自身の仕事において、いかにして活用するかを考えていただきます。研修を通してお伝えした通り、ナッジ理論は組織としての施策のみでなく、自分の日常の仕事にも活かすことができます。具体的にどのように使うかをしっかりと考えることで、翌日からすぐに行動に移すことができるのです。
Ⅰ.行動経済学・ナッジ理論の基本
1.行動経済学とは
・経済学との違い
・限定合理性(人は必ずしも合理的な行動を取るわけではない)
-なぜ合理的な行動を取らないことがあるか-[ディスカッション]
2.ナッジ理論とは
3.ナッジ理論を活用することのメリット
・組織にとって ・お客様にとって ・職員にとって
4.身近なナッジ理論の例
-ナッジ理論を取り入れた選択肢を見て、どちらかを選択する-[個人ワーク/グループ共有]
Ⅱ.ナッジ理論のフレームワーク「EAST」
1.Easy(簡単・簡潔)
2.Attractive(魅力的・印象的)
3.Social(社会的)
4.Timely(タイミング)
-EASTを取り入れた文章を作成してみる-[個人ワーク/グループ共有]
Ⅲ.ナッジ理論を仕事上のコミュニケーションに活用する
1.職場内のやり取りでの活用
・対上司 ・対後輩 ・対他部署
2.お客様とのやり取りでの活用
-事例を元に活用方法を考える-[グループワーク]
Ⅳ.ナッジ理論を組織の施策に活用する
1.他の組織の活用事例
・健康診断の受診率の改善
・煙草のポイ捨ての減少
2.組織の活用事例
-自分の組織でナッジ理論を活用している例を共有する-[ディスカッション]
Ⅴ.ナッジ理論の仕事上での活用
-自分の仕事にナッジ理論を取り入れる-[個人ワーク/発表]
【法人向け研修】
部下に対してどのようなコミュニケーションを取るかを学ぶ上司向けの研修です。
上司に対してどのようなコミュニケーションを取るかを学ぶ部下向けの研修です。
実施形態については、対面型、オンラインのいずれも可能です。
オンラインで実施する場合も、Zoomの機能を使うことで、ディスカッションやロールプレイング等を交えた交流型の研修が可能です。詳細はオンライン研修の方法にも記載しています。
企業様に合わせてカスタマイズして実施することも可能です。お気軽にお問合せください。